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about Karopka |
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about Karopka from Mayumi Maeda 「きりょうよしのワシリーサ」から・・・ わたしにとって、ロシアといえば、子供の頃に大好きだった「ロシア童話集」という本。
たまたま親戚の人にもらったこの本、ボロボロになるまで、何度も何度もくりかえし読みました。 その中で、とくに好きだったのは「きりょうよしのワシリーサ」という、ちょっとシンデレラに似たお話です。 継母とお姉さんたちに辛い仕事ばかりさせられているワシリーサは、賢くて可愛い女の子。継母たちに言われて、森の中にある魔女のババ・ヤガーの家に灯りをもらいに行かなくてはならなくなったのですが、死んだお母さんがくれたお人形が助けてくれて、最後には王様と結婚して幸せになるというストーリーです。
大人になって、リネンが好きになって、どうしてもフラックスとリネンのことを知りたくてたまらず、フランスのノルマンディー地方に出かけたとき、世界で一番リネンをたくさん作っている国はロシアだと聞きました。 「ロシアのリネン」って? ロシアでは、気候など自然条件がリネン作りに合っていることから、昔からたくさんのリネンが作られていたそうです。
ロシアの国土の西の地方には、ヴォルガ河という大河が流れていて、その川の周辺がもっとも有名なリネンの産地だそうです。
「アルハンゲリスク地方の刺繍」に代表されるように、ロシアには独特の刺繍の文化もあります。長い冬の間は女性たちが家で手仕事をする習慣があって、そういった手刺繍のクロスや、美しい手編みのリネンのレースなどが、今も昔ながらの方法で作られています。
「カロープカ」 「カロープカ」は、ロシア語で「箱」という意味。せっかくロシアでリネンの製品を作るのだったら、やっぱりロシア語の名前がいいな、と思って、この名前に決めました。
ところで、ロシアの担当の人に、一番わたしが聞いてみたかったのは、「ワシリーサ」のこと。 「ワシリーサとバーバ・ヤガーのお話を、わたしは子供の頃何十回も読んだのだけど、そのお話を知ってる?」 と聞くと「その話は、ロシアの子供なら誰でもみんなが知ってるおとぎ話だよ」 という返事でした。ワシリーサのお話は、ロシアの子供たちにとっては、たぶん、「桃太郎」みたいなお話なんでしょうね。 2006年3月 |
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